劇的に変わった我が1983年型BMW R100RS TWINSUSの走りです。

兎に角ぶったまげました!

全く違った走りの状況に変化した2020年の春先に購入した我が1983年型BMW R100RSではあります。
何が違ったのか?BMW R100RSのハンドルの振れの解消です。

今迄の修理は何だったの?と素人さえ思ってしまう、劇的変化です。

今迄の修理とは、ハンドルの軸のネジの増し締めを2020年の夏にやってもらっていた事で、それはそれでかなり改善はされたのですが、下り方向の荒れた路面を通過した時や、首都高の大きな右カーブを走っている様な時に振れの再現性が矢張り現れると言う事があり、解決には至ってはいませんでした。

エイエムエスフジイと言う由緒ある川口市のバイク屋さんへ向かった当初の目的は、中々解決に辿り着けないハンドルの振れを解消したく、その振れを抑えるR100RS用のオリジナルのアルミ削り出しトップブリッジパーツの紹介がHPに記載されていた為その製品に興味を持ち、その発注、取り付けの為に向かったというものです。

事前にメールで用件を伝えたところ、エイエムエスフジイさんからのその返信には、「取り敢えずバイクを見せて下さい。」とあり、仕事の段取りが付く2週間後と言う事で、丁度10月の最終週の週末午前中でしたが、常磐高速で南下して三郷JCTから外環に入り、東北道に向かう川口JCTを過ぎて直ぐの川口中央ICで降りて、間も無くの比較的判り易く、辿り着き易かった店に向かいました。

しかし、話の展開は全く別方向へ向かって行きました。

要はハンドルの振れはトップブリッジの問題なんかでは無く、「ハンドルのベアリングの確認をまずはさせて下さい。」と丁寧な物言いで言われたところから今回の物語は始まります。

BMW R100RS のハンドルの振れについて、既に38年も前のバイクにも拘らず、様々な情報が画像を含めて数多あるHPやSNS含め、今も情報が溢れている状態です。それらを読んで行きますと、その薄い鉄板製の標準のトップブリッジを交換すれば改善されると思い込むのは自然の流れかと。かく言う自分もそんな1人ではありました。

(しかし、これはある一面の事実を捉えているはものの、その背景にある真実迄は捉え切れていない事になりかねないと言う事を今回自分が学ぶ事になった次第です。日常の生活を送っていて、日々目の前に展開される様々な事実を見て、色々判断している自分ですが、時々じっくりと考え巡らせてみますと、その事実が展開される真実に気づく事があったりします。そうしますと、目の前で展開される事実に一々右往左往され難くなったりです。)

そんな話を伝えると、これまた丁寧にベアリングの個々の劣化、グリスの経年劣化による機能劣化と、その弊害を解り易く説明してくれました。

ベアリングと言っても、見せてくれたハンドルのそれは変わったスタイルで片側が窄まっていて、中のベアリング自体も緩い円錐形の物が円周を囲む様に並んでいる格好です。

ハンドルの軸に付いているので、装着したら最後、終生一回転もしないで寿命を迎えるベアリングと言う訳です。

それが経年劣化で、グリスも含めて痛むと言う訳です。
当然、痛めば修理になりますが、そのベアリングの状態を見るのにベアリングを取り外すのですが、その取り外しが忍耐を必要とする類の作業だそうです。

どの様な商売でも時間との戦いですが、バイク修理でも同じで、時間優先で修理を行う方々も中には居られる様で、それが以降の修理をし難くさせるとも言ってました。ここで言う痛めるとは、この取り外し難いベアリングを専用工具も無い中で作業を急ぐあまり、こじったりして無理矢理取り外すんではないかと言う事でした。そのこじる際に周辺を痛めて、次の修理をし難くしてしまう?この説明にはイメージがボンヤリとしか沸かない自分ではありましたが。

自分が2020年の春先に購入した1983年型BMW R100RSもハンドルのベアリングの修繕は既に行われていて、今回エイエムエスフジイさん曰く、「無理にこじった様な跡がありました。」との事ではありました。やれやれ。

概要は以上の様な内容でしたが、実際の内容は丁寧で尚且つ盛り沢山説明して頂きましたが、かなりの高度な工学の世界の話で、2輪の走行特性の説明から様々、素人でも解り易く説明してくれました。それでも自分が理解出来たのは僅かで、ベアリングの動きが本来の動きを制限される事が、バイクが本来進みたい方向に向かえない事に繋がり、そのストレスが結果として大なり小なりハンドルの振れを招くと自分は理解しました。理解しましたと言うよりも、そこ迄しか解りませんでした。

で、連絡が来た2020年の12月上旬です。
以前向かった際は10月下旬でライダーウェアも春夏物で平気でしたが、季節は既に初冬でしっかりとした冬物ウェアを鞄に詰め込んで千代田線、武蔵野線と乗り継ぎ、タクシー使ってエイエムエスフジイさんの店迄向かいました。

フロントフォークのオイルもチェックしてくれていて、量や粘度にしても規程とは少し違っていて、きちんと規程通りの量や粘度にしたとも言っていました。

又、ベアリングの当りが中々出なかったと言う事で、修理依頼者である私の乗り方を想定しながら、当りが出る迄何度もテスト走行を繰り返したとの事でした。しかも「今後1,000キロ走行したら、ベアリングの様子を確認したいので、事前予約無しで良いので、再来してくれませんか?」と、これ又丁寧な物言いで言われました。

藤井さんの説明の中で特に腹落ちしたのが、「全ては繋がっている。」と言う表現でした。
最初はどう言う人が購入して、どう言う使い方をして、どう言うメンテナンスを行って来たか?これらが全て繋がって今のバイクになってるって訳です。

又、先代から厳しく躾けられた事が、「安直な仕事は後々困る事になるから絶対するな!」と言う事だと言っていまして、「客も直す側も誰も嬉しくならない。」と言う訳です。その話の時だけは、その語る顔から笑顔が一瞬消え、常に自分に言い聞かせているかの様にも感じ取れました。

この考え、姿勢は凄いと思います。
こうした覚悟を持って事に臨んでいる人は、大概な事にはブレない日々を過ごせてるだろうなと、勝手な想像です。

さて、早速に受け取ったバイクへ乗り込みますと言うか、エンジン掛けるとこらからです。

エイエムエスフジイでは、道路際迄バイクを移動させてくれます。
創業48年経過するそうですが、当時は周囲には何も無かったと言うお話でしたが、今は戸建てが立ち並ぶ住宅地のど真ん中で、気軽にエンジンブンブンと言う訳には行かなさそうな環境の様です。

で、感想を述べて行きます。

本来は今日乗った状態、乗り味がその真の姿なんだと思います。 今迄のは何だったの?って憤る程の大変化でした。自分でも良く今迄の状態で高速道路移動してたものです。

その高速走行ですが、高速道路での加速の仕方も、今迄よりも、もう一枚加速の力の出方に力強さが加わったかの様な印象を受けました。多分、これはパワーがそのまま前に進む力に集約された結果だと勝手な理解です。且つて乗ってたカワサキのGPZ1000RXの6,000回転辺りからクウォーンと高音で鳴く様な感じとも又違う、ブーンと言った低音でとても力強いパワー感と言えば良いのか、兎に角乗ってて気持ちの良い回転の上がり方です。それが今回更にもう一段上積みされたかの様な感じでした。これ病みつきになります。

兎に角、不安になる要因が瞬間でも発生しないと言うのか、幾らでも高速巡航を続けていられる感じです。今迄はどこか遠くで不安を感じ取っていた自分で、それがスッキリとしないが為のバイク制御みたいな感がありましたが、今回それが見事に払拭され、心晴々と言ったところです。

街中での交差点の曲がり易さも別物です。これはエイエムエスフジイさんの所から出て50mも行かない信号交差点を曲がった時に直ぐ判りました。

なんなんでしょうねぇ。以前よりもバイクが小振りに感じられ、より扱い易く感じるシーンも出て来たりです。

不思議なのはミッションの入りも以前より入り易いんですよ。
ベアリングの交換効果が直接関わっているとは考え難いものの、走り始めて直ぐ感じ取りました。

ところで、ハンドルが走行中に微妙に震える課題を直ぐ様解決したくて伺ったのですが、話をして行く中で、ハンドルのベアリングの状況について藤井さん家族が言及してくれたからこその今の展開です。

凄い知見です。

いつも以上に苦労して交換完了なったベアリング修理だったそうですが、繰り返しになってしまいますが、修理終わって試験走行の際には、修理依頼者の乗り方を想像しながら乗り味を調整していったそうです。これも地味に時間が掛かると思います。ベアリングの当りが出る迄、何度も繰り返した試験走行だったそうです。

で、受け取った2020年12月6日の日曜日、既に200キロ弱走行しましたので、言われた「1,000キロ走行後に一度来店を!」ですが、それ程時間も掛からないかも知れません。

又、新たに取り付けしてもらったエイエムエスフジイさんのオリジナルのハンドルクランプですが、これはハンドルバーが純正位置に比較して、上に移動して尚且つ手前に寄って来る絶妙な位置付けで、身体のどこかに負担が偏る様な感じは皆無です。これもお勧めです。

ですので、これを読まれている貴方様が手に入れた古いBMWの動きに違和感を拭えない場合には、是非エイエムエスフジイに行ってバイクを見せて、高度なプロ判断を仰いだ方が、コストも時間も大幅に削減出来て、尚且つ古いBMWの本来持つ最高の性能をそのまま気軽に味わえる事請負いです。

結局、その方が1番の近道コースまっしぐらです!

是非、お勧めです。


◼️2020年12月9日 追記です。

エイエムエスフジイさんより別件併せてメール頂きました。
それによりますと、この1983年型BMWR100RSのハンドルベアリングですが、「無理して取り付けていた状態だったベアリング。」なんだそうです。
なので、交換に随分余計な手間が掛かってしまいましたと言う訳ですねぇ。
しかし、無理して取り付けるってのも凄いですが、そんな事露程にも知らないで高速道を走っていた自分は、知らぬが仏そのものでもあります。

この手の旧車を手に入れ、そしてそれを楽しむ危うさを今回の件で改めて認識した次第です。

普通には全く判らないと思います。
それでも、普通にマーケットに流通して、そしてそれを買い求める私の様な者が居て、嬉々として世間を走り回るのですから、その2面性が両立する危うい世界があったものです。

そ言えば、初めてエイエムエスフジイさんへお邪魔した時に、その佇まいからハンドル周りの違和感を指摘され、何でそんな事見ただけで判るのかなぁ?とその時に思いましたが、こう言う事だったんですねぇ。

エイエムエスフジイさんのPRっぽくなってしまっていますが、この真実には自分は全く抗えないと言うか、否定出来る理由が見つかりません。

それにしても家族ぐるみで、その知見をさり気なく真摯にさらっと披露してくれて、実際に何度も試走を繰り返して乗り手に渡すその姿勢は大袈裟入りますが世界に誇れる存在だと思います。


次行く時は好き嫌いはありますが、千葉の落花生を手土産に持って行こうっかな。

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